アジア社債(米ドル建て)市場の魅力
アジア企業の健全なファンダメンタルズ
アジア地域の相対的に高い経済成長を背景に、アジア企業は高い収益力を有しています。また、アジア企業のバランスシートは健全であり、レバレッジ比率は米国企業や欧州企業と比較して低い水準になっています。つまり、アジア企業は、総じて債券などの負債の返済余力が十分にあると考えられます。
経済成長見通し
出所:ブルームバーグ(実質GDP成長率、年率、2019年以降は推計値、2019年2月末現在)
レバレッジ状況(EBITDA純有利子負債倍率)
(1997年12月末~2018年12月末、月次)
出所:ブルームバーグ(2018年12月末現在)
※上記は次の各インデックス構成銘柄のEBITDA純有利子負債倍率を示しています。アジア企業:MSCI ACアジア・インデック
ス(除く日本)、欧州企業:MSCIヨーロッパ・インデックス、北米企業:MSCI北米インデックス、先進国企業:MSCIワールド
・インデックス
低いデフォルト率
アジア企業の健全なファンダメンタルズやアジア各国中央銀行の金融緩和的スタンスを背景に、アジア社債のデフォルト率は相対的に低い水準で推移することが期待されます。例えば、中国人民銀行(中央銀行)は2019年に入り、より緩和的な金融政策に舵を切っています。このことは、中国国内における人民元建ての借入コストの低下につながり、企業体力が維持あるいは強化され、ひいては中国社債(米ドル建て)市場の安定化にもつながることになると考えられます。
ハイイールド債券のデフォルト率の推移:米国との比較
(1998年~2017年、年次)
*「アジア」はS&グローバル・レーティング(S&社)の定義に基づきます。
出所:S&社
安定した投資家基盤
アジア社債の投資家層は大きく変化してきています。アジア域内の投資家の増加が見られる一方、欧米の投資家の減少が進んでいます。このことは、市場混乱時の資金流出リスクを減少させ、アジア社債(米ドル建て)をより安定したアセットクラスにしていると考えられます。
アジア社債(米ドル建て、新発債)の地域別投資家保有状況
(2009年~2018年、年次)
出所:JPモルガン(2018年については2018年11月末現在の数値)
相対的に高い利回り
アジア債券には、「アジア・プレミアム」と言われる上乗せ金利が存在し、アジア投資適格社債は米国投資適格社債と比べて平均で75bps(0.75%)程度高い利回りとなっています。同様の傾向が、アジア・ハイイールド債と米国ハイイールド債との間でも見られます。ただし、ハイイールド債間の利回り格差は、投資適格社債間の利回り格差に比べて、変動幅は大きくなっています。最近のアジア・ハイイールド債と米国ハイイールド債の利回り格差は、130bps(1.3%)程度(2019年2月末)です。つまり、投資家にとってアジア債券への投資は、先進国債券への投資と比べて、同等の信用リスクに対して高いインカム収益が期待できると考えられます。
投資適格社債の最終利回り比較
(2009年2月~2019年2月、月次)
出所:ブルームバーグ(2019年2月末現在)
※アジア投資適格社債:JPモルガン・アジア・クレジット・インデックス・インベストメント・グレード・コーポレート、米国投資適格社債:ICE BofAML 米国コーポレート・インデックス
ハイイールド債の最終利回り比較
(2009年2月~2019年2月、月次)
出所:ブルームバーグ(2019年2月末現在)
※アジア・ハイイールド債:ICE BofAML アジアンダラー・ハイイールド・インデックス、米国ハイイールド債:ICE BofAML 米国ハイイールド・インデックス
各指数の最終利回り
(2019年2月末現在)
出所:ブルームバーグ、JPモルガン
※アジア・ハイイールド債:ICE BofAML アジアンダラー・ハイイールド・インデックス、アジア投資適格債券:ICE BofAML アジアンダラー・インベストメント・グレード・インデックス、米国ハイイールド債:ICE BofAML 米国ハイイールド・インデックス、米国投資適格債券:ICE BofAML 米国コーポレート・インデックス、米ドル建て新興国国債:JPモルガン・EMBIグローバル・ダイバーシファイド・インデックス、米国10年国債:ブルームバーグ算出の米国ジェネリック10年国債利回り、日本10年国債:ブルームバーグ算出の日本ジェネリック10年国債利回り
運用チーム紹介
魅力的なアジア債券市場への橋渡し
マニュライフ・アセット・マネジメントは、投資家の皆様が、目覚ましい発展を遂げているアジア債券市場の変化を捉え、高い実質金利、魅力的なリスク・リターン特性、分散効果など様々なメリットを享受できるよう、お手伝いしています。実際に、弊社は、アジア各地に展開する現地ネットワークを通じ、独自のマクロ分析と信用リスク分析を活用することにより、アジア債券投資において競争力のある運用力をご提供しています。
アンドレ・
ペダーセン
アジア債券部門(除く日本)
CIO
運用経験 20年
マニュライフ・アセット・マネジメントの
アジア債券運用
アジア 9 拠点(日本除く)
運用プロフェッショナル 50 名超
アジアで
500超の発行体を
アクティブに調査
アジア各国・地域に現地拠点を広く展開していることにより、幅広いアジア債券を調査対象とすることが可能となっています。
大手格付機関が格付けを付与していない銘柄等にも独自に社内格付けを付与し、潜在的な投資機会をより多く発掘しています。
※上記は、マニュライフ・アセット・マネジメントのアジア債券運用チームの運用拠点です。(2018年12月末現在)