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投資環境

減速する世界経済

長期化する低金利環境



減速する世界経済

2008年のリーマンショック以降、10年超にわたり拡大を続けてきた世界経済は、転機を迎えています。構造的要因、地政学リスク、貿易摩擦問題などによって、減速感が鮮明になりつつあり、今後数年にわたり、減速傾向が続くことが予想されます。また、景気後退(マイナス成長)に陥る国・地域が出てくる可能性もあります。ただし、主要各国の中央銀行や政府が景気対策に対して積極的な姿勢を示していることから、世界経済全体としては、低いながらもプラス成長が続くことが期待され、引き続き、リスク資産に投資機会があると考えられます。



長期化する低金利環境

世界経済の減速を受けて、主要各国の中央銀行は再び金融緩和姿勢を強め、利下げや追加的な量的金融緩和政策などに舵を切り始めています。FRB(米連邦準備制度理事会)は2015年から2018年にかけて9回の利上げを行った後、2019年7月に約10年半ぶりの利下げに転じ、ECB(欧州中央銀行)も、量的金融緩和政策(QE)を停止してから1年足らずで再開を決めました。また、日銀(日本銀行)は、追加的な金融緩和措置の可能性について示唆し、中国人民銀行も、預金準備率を2007年以降における最低水準まで引き下げてきています。

各国の金融緩和の動きを背景に、多くの先進国国債がマイナス利回りになっており、その割合は拡大しています。日本では、10年までの年限でマイナス利回りが定着しているため、従来型の日本債券投資については厳しい投資環境が続いています。こうした世界的な低金利環境は長期化すると考えられ、利回りを追求する投資家にとっては、どのように利回りを確保するかが大きな課題になっています。

【先進各国国債の期間別利回り】



出所:リフィニティブ・データストリーム、マニュライフ・インベストメント・マネジメント(HK)リミテッド、2019年9月19日時点